こんにちは!Star Brain Academy の津久井です。
久々の投稿ではありますが、
今回から新しいシリーズとして
「これからの英語の話をしよう」
を始めます。
勘の良い人はお気づきでしょうが、
このシリーズのタイトルは
10年ほど前に爆発的な人気を博した
“あの本”から拝借しました。
あの頃は、本当に皆がはまっていましたね。
私が教えていた予備校でも、
小論文の先生が「ライバルは白熱教室だよ、ハッハッハァ」
と話していたのを懐かしく思います(遠い目(笑))。
さて、タイトルは「これから」と銘打っていますが、
今回は「これまでと今」を話していこうと思っています。
大学生時代から大学受験生に英語を教えて、
約20年が経ちました。
その間に世の中も変わり、
英語に対する認識も大きく変わってきてように感じます。
当然、英語を学ぶ私たちも変わってきましたし、
それは中高生も例外ではありません。
英語教育においての大きな流れは、
次のようにまとめることができます。
昔:型の学習(読解、文法)
今:技の学習(長文、英作文)
ここでの「型(かた)」とは、
比較的短い文章の読解や文法、和訳問題を中心にしたもの。
「技(わざ)」とは、
長文や英作文といった総合的な力を必要とするものです。
ここ数年、生徒を教えていて気づくのが、
学校で教えられている内容と生徒自体の変化です。
その変化の基本軸は、
先程挙げた「型」と「技」に基づいているのですが、
今振り返ってみると、
この20年で本当に大きく変わったなと感じますね。
具体的に話をします。
昔と今の生徒の「得意分野」を挙げてみます。
昔:強調構文をはじめとした「◯◯構文」
今:仮定法をはじめとした「ニュアンス」
上の2つは、そのまま苦手分野にもなっています。
昔の生徒は「仮定法」のイメージがしっかりとしていなかった反面、
今の生徒は「構文」というアプローチに慣れていません。
昔は「型」を教えることを重視して、
◯◯構文や短文の日本語訳に勤しんでいた時代です。
結果、ニュアンスの理解や長文の読解に関しては、
余裕がある人に任されていた感があります。
対照的に今は、
大量の英文の中から必要な情報を発見し、
ある時は日本語で、またある時は英語で
表現することを求められます。
技を駆使して、得意であろうとなかろうと、
長文に触れ、表現することが要求されています。
この変化は、先程述べた世の中の変化が大きな要因です。
と同時に、子ども達が世の中の変化に巧みに適応してきた結果でもあると思います。
つい先日、Star Brain Academy での話し合いで
最近の子ども達に必要な力が何かについて
話が及びました。
その力とは…
・思考力
・忍耐力
の2つです。
時代はスピードを求めています。
子ども達を取り巻く環境もスピードを重視し
子どもは忙しく日々を送っています。
さらに、子どもが使うツールもまた
スピードと分かりやすさを追求しています。
15秒単位でCMは流れ、
Twitterでは140字で語り、
Instagramではパッと見で “映える” 画像がアップされます。
結果、子ども達は
【分かりやすさ・スピード >>> 思考・忍耐】
と “適応” してしまいました。
現状は現状です。
「思考力がない」「忍耐がない」と
悲観するだけでは意味がありません。
状況を打開する案として
密かに期待しているのが
プログラミング
です。
私も大学の授業でやりましたが
プログラミングは「思考力」と「忍耐」が必要です。
厳密なコマンド(命令)を考えて
アレでもないコレでもないと
試行錯誤を繰り返す必要もあります。
(私はあまり興味は持てませんでしたが…)
とは言っても、プログラミングと教育の関係を
知る必要もあるので、
ソフトバンクが提供している
参加してみようかなと思っています。
新しい指導カリキュラムにも導入されますし
英語の構文に取って代わる
思考訓練の場所になるとよいなと思っています。
もちろん、英語の構文は構文で
語学学習で活用した方がよいですし
その方法は模索中ですが、
その話は別の機会に譲ります。
ちなみに、これだけ「構文だ!文法だ!」と話してきましたが
私自体は、構文よりも長文スタイルです(笑)
ただ、もう少しは「型」があった方がよいかな、
と感じています。
ということで、次回の「これからの英語の話をしよう(2)」は
【「文法って必要ですか?」に答えましょう】
です。
それでは!