こんにちは!
Star Brain Academy の津久井(つくい)です。
前回のブログでは、” 合格率100% ” が達成できなかったことを受け、
Star Brain Academy が実施している「新しいチャレンジ」についてお話をしました。
今回は、具体的なチャレンジとして「21日間チャレンジ」と
Star Brain Academy で呼んでいるものを紹介します。
……その前に、今回のタイトルにもなっている
マジックナンバー「3」について少し話をします。
1.マジックナンバー「3」
この言葉を耳にした方も多いと思います。
生活の様々なシーンで「3」は効果を発揮する数字です。
例えば、スピーチ。
Steve Jobsは、常に「3」を意識してスピーチを考え、
行っていたと言われています。
iPhoneの発表時には、次のように述べました。
「Mac、iPodに続く3つ目の革新的なデバイス」
初代iPadの発表では、Mac・iPhoneとiPadの3つを並べましたし、
iPad2の時は、
「初代iPadより”薄く” “軽く” ” 高速” だ」
とその性能を説明しました。
その他にも調べてみると、
リンカーンの「人民の、人民による、人民のための政治」も
フランスの「自由・平等・博愛」も
日本での「三人寄れば文殊の知恵」や「3本の矢」も
どれも「3」を意識しているものですね。
確かに、「3」は収まりの良い数字です。
列挙する際に、1つや2つだと少ないですが、「3」はちょうどいい。
同じ奇数でも 5 や 7 だと多すぎて覚えられない。
といった具合に考えてみると
数字の「3」がマジックナンバーと呼ばれるのも納得がいきます。
2.学習 と 計画 と「3」
では、Star Brain Academy での「3」の使い方はというと、
勉強計画と習慣づけにおいて活用しています。
よく「3日坊主」と言われます。
(「3日頑張ればいい方」という生徒もいますが…(笑))
ただ、3日でも続けることは良いことで、
最初のステップは合格です。
「出来る」ということがわかったからです。
次には、それを3週間続けるようにチャレンジします。
3週間(21日)も続ければ、
習慣に変わっていくからです。
そのためには、次の3点が必要になります。
・計画のそもそもの目的を考え、意識と行動をすること
・自分の生活と照らし合わせて、現実的な計画に練り直すこと
・計画を振り返る機会を常に設けて、日々カイゼンし、実行すること
最初の1週間は、試行錯誤です。
あれこれと考えながら実行しても、
うまくいかないことも多くあります。
そもそも計画に多くを盛り込みすぎた可能性もあります。
優先順位を誤って実行した可能性もあります。
ですから、より現実的、かつ実行できる計画を練り直し実行します。
Star Brain Academy では、授業の前後で
毎回かなりの時間を使って振り返りをします。
生徒と話し合いながら、
目的を確認し、
課題をあぶり出し、
改善策を考え、
計画を調整し、
実行して、
また調整し、、の繰り返しです。
この繰り返しの中で、生徒にも次のような意識が芽生えてきます。
・目的意識:なんのためにやっているのか
・試行錯誤:目的に到達するために振り返りと修正を繰り返す
・やり切る:うまくいかなくても、諦めずにチャレンジする
実際には、習慣づけをするためには、
3週間(21日)以上必要という調査もあります。
人によって習慣をつけるために必要な時間が違うのは、
自然といえば自然ですね。
ですが、3週間で自分の勉強習慣をつけようと
期限と目的を設定し、計画をたて、
振り返りカイゼンし、再びチャレンジする。
こういった経験の1つ1つが、勉強だけでなく、
今後の人生においてさまざまな場面で役に立つものです。
3.スターブレイン式 “21日間チャレンジ”
さて、マジックナンバー「3」から、
習慣づけのための3週間の話をしました。
最後に、Star Brain Academy で行なっている
「21日間チャレンジ」についてお話をしましょう。
これは、行動科学の理論を元にした
短期に設定した目標を、達成するためのメソッドです。
「21日間チャレンジ」の最大の目的は、
生徒自身が、短期間で自分の成長を実感できること、です。
計画には、短期・中期・長期がありますが、
短期(21日間)でのチャレンジが達成できると
「自分もデキルぞ!」と自信につながります。
それが、中期・長期の目標に向かう原動力になります。
たいていの子どもは(大人もそうだと思いますが)
勉強や学習が嫌いなのではなく
結果が見えない中で闇雲にやることに
不安を覚え、やる気を失っていきます。
その点、21日間は程よい長さです。
このくらいの長さならば、
少し頑張れば耐えられます。
1週間のサイクルを3回繰り返す中で、
振り返りと改善ができます。
その他、ポイントとなる点を列挙すると、
・ゴールは、「最終目標」と「途中のスモールゴール」を設定
・それぞれのゴールに、達成できた際の「ご褒美」と「ペナルティ」を設定
・ゴールは、努力が反映されやすいものにする(英単語など)
・現在の学力とゴール時の成果を測定して数値化
・勉強時間をグラフに書いて「見える化」
・日々振り返りをし、改善点を書き込み実行
・書き込んだ改善点が、翌日以降で達成できたかを◯×△で評価
などがあります。
以上のことを組み込んで、
今年から「21日間チャレンジ」を実施しています。
実際の例を一部紹介します。
Aくん、Bくんともに
しばらくは勉強時間が伸びています。
特に、Aくんは最初の1週間でとても伸びています。
Bくんは、2週間に渡ってゆっくりと時間が伸びています。
ここは、人によって違う部分でしょう。
スタートダッシュ型なのか、マイペース型なのか。
ただ、この特徴を把握していることは、
今後の指導にも役立つと思います。
それぞれ、振り返りの中で、
「増やす行動」「減らす行動」を話し合い、
それらを書き込んで、◯×△をで評価してもらいました。
結果、両者とも最初のゴールを達成できました。
今後の課題は、2週間を過ぎた後の減速です。
今回は、ちょうど2週間たった辺りで、学校の試験があったため、
その後で気を抜いてしまいました。
学校やその他のイベントも考慮しながら、
最善の計画を考えていけるように、
私たちも成長したいなと思います。
今回は、「21日間チャレンジ」という
Star Brain Academy の新しい試みを紹介しました。
次回は、夏休み真っ盛りということで、
Star Brain Academy 恒例の「夏のプロジェクト」に関して、
お話をしたいと思います。
それでは、また!