こんにちは!スターブレインの堀です。
はじめての共通テストまであと1ヵ月ほどになりました。
新型コロナウイルスの影響も心配ですよね。
2020年12月9日現在発表されている情報、残り1ヵ月でやるべき対策をまとめていきたいと思います。
以下は共通テストを実施する「大学入試センター」からの発表です。
① 7日程度前から健康観察記録を要請
受験生は7日程度前から、体温測定を実施し「健康観察記録」をつけることを求めています。
特に感染拡大地域では2週間程度前からとされています。
ただし、この記録を提出しなければいけないということではないようです。
しかし、万が一濃厚接触者となった場合などに必要になる可能性もあるので、
自己防衛のためにもしっかりと検温しておきましょう。
② 濃厚接触者でも要件を満たせば受験可能
濃厚接触者となってしまってもあわてずに対応しましょう。以下の要件を満たせば本試を受験可能です。
- 初期スクリーニング(自治体によるPCR検査または検疫所における抗原定量検査)の結果、陰性であること
- 受験当日も無症状であること
- 公共の交通機関を利用せず、かつ、人が密集する場所を避けて試験場に行くこと
- 終日、別室で受験すること
試験前日、つまり1月15日の午前10時までに受験票に記載されている「問合せ大学」に電話連絡をする必要があります。
③ 試験中は要マスク着用
試験場では常にマスクの着用が義務付けられました。
なお、お昼休憩では自分の座席でのみ食事可能のようです。
おそらく共通テストだけでなく、一般入試においてもマスクの着用義務が発生することは必至です。ですから
マスクをつけて試験を受ける訓練する
ようにしておきましょう。
堀は寝るとき以外はメガネをかけています。マスクしてるとメガネ曇りますよね…。
メガネしている人は曇り止め必須
だと思います。これだけで試験中にストレスが減ります。
フェイスシールドやマウスシールドのみではダメとのことです。
予備のマスクも忘れずに持参するようにしましょう。
また、試験会場では頻繁な換気が予想されます。つまり、普段より寒い!
防寒対策をしっかりしておこう!
各大学でも新型コロナの対応が発表されています。
受験する大学のHPを常に確認しておきましょう。簡単な一覧はここで見ることができます。
大学によって「追試を設定する」「面接の取りやめ」「出題範囲の限定」などの対応がとられています。
特に、主要難関大での対応についてまとめると以下の通りです。
■東京医科歯科大
- 数学では、教科書の「発展項目」は出ません
- 物理では、「原子」は出ません
- 化学では、「高分子化合物の性質と利用」は出ません
- 生物では、「生態と環境」は出ません
■東京工業大
- 高3で学習することの多い科目では、教科書の「発展項目」から出題するときは補足がつく
■横浜国大
- 個別入試は実施せず、共通テストと自己推薦書で合否を決める
■京都大・大阪大・神戸大・九州大
- 教科書の「発展項目」では補足がつく
また、あまり注目されていませんが
東京大ではリスニングの時間が例年より短くなる可能性がある
ようです。リスニングの間はさすがに部屋の扉を閉める必要があり、その間換気ができないためのようです。これに伴って配点が変化するかなどは不明です。他の大学も正式には発表しないまでも (そもそもリスニングの時間などは正式に発表されていないことが多いのでわざわざ事前告知する必要はないわけです)色々な変更点があるかもしれません。
例年と異なる大問構成や出題形式になっても柔軟に対応できるようにしておく
とよいでしょう。
教科書の「発展項目」とは具体的になんでしょう?
数学では、教科書会社によっても変わりますが、多くの学校で採用されている数研出版の場合は以下の通りでした。
- 3次式の展開と因数分解*
- 2重根号
- 放物線と直線の共有点*
- ヘロンの公式
- 合同式
- 3次方程式の解と係数の関係*
- 三角関数の和積、積和の公式*
- 関数の極限値(数学Ⅱ)
- 空間座標における平面の方程式、直線の方程式
- 三項間漸化式、連立漸化式*
- 平均値の定理の証明
- 微分方程式
今回のことで調べてみて「確かに発展だな」と感じる項目がある一方で「これは入試では基礎に入ってしまうなぁ」という項目が発展となっていて驚きました。
* をつけた項目は入試では当たり前になってしまっています。学習しておく方が得策です。
はじめての共通テストなので、過去問がない状況です。
そこで、各社が販売している共通テストの予想問題集での学習がベストです。
数学だと以下のようなものが市販されています。
以下は堀の独断と偏見ですのであしからず。
オススメ:★★★★☆
難 易 度:★★★☆☆
コメント:主に過去の共通テスト模試を編集したものです。さすが河合塾だけあってバランスのよいセットが多いです。高2の模試などが含まれているため、一部本番と異なる大問設定の回があります。また、全体的にはやや易しい印象です。最初に手をつける対策本としてちょうどよいと思います。
オススメ:★★☆☆☆
難 易 度:★★★★★
コメント:こちらも模試の過去問がほとんどです。ただし最初の1回を除いてセンター模試の過去問なので注意が必要です。駿台模試は本番よりかなり難しい傾向にあるので、共通テストというよりマーク式問題の対策問題集という印象です。
というわけで、堀のおすすめは
- 数学が得意な人 → Z会の問題集
- 数学が苦手な人 → 河合塾→Z会の問題集の順に
です。センター試験は平均点6割を目指して作題されていたのに対して、共通テストは平均点5割を目指して作題されます。
過去のセンター試験でボーダー80%の大学を受験するのであれば、予想問題では70%程度を目指しておくとよいと思います。
これらの本には過去に実施された試行調査も収録されています。
もちろん、これらも演習価値がありますが、試行調査後の報告書によれば
・数学的な問題発見・解決の過程の全過程を問う問題は、大問もしくは中問1題程度とし、
他の問題は、過程の一部を問うものにする。……後略
・文章を読解するために要する時間を試行調査よりも軽減し、思考する時間の確保に努める。
そのため、用いる題材は主として数学の事象とするが、日常生活や社会の事象などを題材とする
問題を共通問題において最低1題は出題することとする。
・幅広い学力層を識別するために、現行センター試験と同様に、結論に至る過程を設問や文章で
段階的に示す問いを設定する場合もある。……後略
とあります。つまり
試行調査≠本番の共通テスト
ということです。ある程度は、センター試験のような問題も出るし、新傾向の問題ばかりではないよ、ということです。
これらの演習をするときは
- 正確に時間を計って実施すること (時間感覚をつかむ)
- 自分の間違え方を記録しておくこと (いつもどこでミスをする?計算のクセは?)
- きちんとマークシートを使うこと、自己採点できるように問題文にも答を書くこと (本番と同じように実施)
- どの順に解くか、保留して先に進むタイミングをどうするか、選択問題は固定する (本番をシミュレーション)
などを意識すると得点力があがるはずです。
いよいよ入試本番が近づいてきました。
残りやるべきことは決まっていますか?
人事を尽くして天命を待つ
スターブレインアカデミーでは、入試前日までできることをすべてやり尽くしていきます。