「早実に入れば、早稲田大学には行ける」
こう言った考えをお持ちの保護者の方、もしくは早実志望の方は多いでしょう。事実、多くの生徒についてはYESと言えます。早稲田実業学校(早実)は、早稲田大学とつながりのある系属校です。2026年3月の卒業生336人のうち94%、すなわち316人が学校からの推薦で早稲田大学へ進みました。(早稲田実業学校HPより https://www.wasedajg.ed.jp/about/course/)
では、これで進路の心配はおしまいでしょうか。いいえ、問題はここからです。
「早稲田大学へ進む」と「自分の行きたい学部へ進む」は、似ているようで別の話なのです。

こんにちは!
スターブレインの津久井(つくい)です。
今回から「早稲田実業シリーズ(以下、早実)」として、現在スターブレインに所属している早実生の実情と大学進学へのルートを紹介したいと思います。
早実は、言わずと知れた早稲田大学の系属校。そのほとんどが早稲田大学への進学をするわけですが、本当に”エスカレーター”に乗っているだけで、希望の進学ができるかというと、実情はそうではないのかもしれません。
在籍生が歩んでいるルートを紹介するとともに、これから早実→早稲田大学というルートを考えている人の助けになれば良いと思います。
内部進学とは、どういう仕組み?
早実から早稲田大学へ進む主な道は、学校から大学の学部へ推薦される「内部進学」です。
学校の公式サイトには、
本人が希望する学部・学科、在学中の成績、人物評価などを総合して推薦先を判断する
と書かれています。本当の勝負は「早稲田大学◯◯学部」へ行けるか、となります。
具体的には以下をご覧ください。

- 高校1〜3年生の成績(GPA):200点×3年分=600点
- 学力試験(通称、学テ) :400点
- 合計1000点 + 校長面談
以上のように、3年間の成績に加えて、学力試験が課された上で、校長との面談を経て、進学する学部が決まります。
実際にスターブレインに通っている生徒も、その保護者の方も「早稲田大学ならどこでもいい」とは言いつつも、「できれば◯◯学部に行きたい(行ってほしい)」というのが本音のように感じます。
「早稲田の◯◯学部に行きたい」を叶えるためには?

政治経済学部、商学部、国際教養学部、理工学部。名前は知っていても、そこで何を学ぶかとなると、案外すぐには答えられません。
「まだ高校生なのだから、将来のことは決められない」と思うかもしれませんね。もちろん、具体的な将来や職業まで決める必要はありませんし、大学に行ってから変わっても問題はないと思います。さらには、「やりたいことがわからなくても、とりあえず人気の学部に行きたい!」というのもいいのではないかとも思います。
早実の高等部では、多くの高校と同じように高2から文系・理系のコースに分かれます。高1のうちから選択肢を眺めておけば、コースを選ぶときにも明確な理由を持て選択ができますし、志望学部から逆算した学習戦略を作ることもできます。
スターブレインでは、生徒に授業をしている際に、生徒1人ひとりの興味や特性を見ています。
Aの話をするときは目が輝いているな。
Bのことになると、饒舌になるね。もっと教えてよ。
将来Cになりたいなら、こんなことを知っておくとよいよ。
こんな気づきや会話を通して、徐々に生徒の将来を固めていくサポートをしています。
また、マインドマップなどで将来のことを考える企画も多く実施しています。
そして、どの道を選ぶにしても、高1から高3までの成績は大切です(進学基準の60%を占める)。行きたい学部が後から見つかったとき、「あのとき勉強しておけば」とならないように、定期試験対策も万全に進めています。
一発勝負ではない「学テ」

高3には通称「学テ」と呼ばれる学力試験があり、11月初旬に実施されます。早稲田大学の一般入試でも、共通テストでもない、早実の生徒が受ける試験です。2026年度の実施概要では、文系型・理系型とも合計400点となっています。
400点と聞くと「高3で頑張れば何とかなる?」と思うかもしれませんが、現実は甘くありません。試験範囲は広く、それまでに学んだことが土台になります。定期試験で覚えた内容を、試験が終わった途端に全部忘れてしまったら、学テの前にもう一度ゼロから勉強することになります。これは、なかなか大変です。
スターブレインでは現在、内部進学を目指す早実生と、外部受験に挑む早実生の両方を支えています。
同じ学校にいても、進む道は一人ひとり違います。だからこそ、まずは「どこに進みたいか」を一緒に考え、日々の学習をその先につなげるために、一人ひとりと向き合い、指導しています。
次回は、今回にも出てきた「学テ」に関してのお話をしたいと思います。2024年度から変わった制度のため、「何がどう変わったか?」「具体的な出題傾向は?」といったことを考えてみたいと思います。
※推薦や試験の詳細は、年度ごとの学校資料でもご確認ください。

