こんにちは! Star Brain Academy の津久井(つくい)です。

前回は「暗記の注意点」について話をしました。単語帳・熟語帳をそのまま使うこと自体に罠があるという内容でした。アレンジして初めて「自分だけの単語帳・熟語帳」ができるのですね。今回は「単語暗記のステップ」について話をします。

person-woman-hand-relaxing-large

前回の繰り返しになりますが、単語・熟語のような暗記事項をやっていると必ず波があります。多くの人はその波を「環境のせい(単語帳が覚えにくい…)」や「自分のせい(努力が足りないんだ…)」と考えてしまうのですが、実はそうでもないことが大多数なのです!

その原因の多くは「暗記段階による波」なのですが、それを「イケナイこと」と考えてしまうのです。今回は、暗記の段階を紐解いていくことで、波を乗り切る、もしくは波をなくしていく方法を紹介します。

単語暗記のステップ

簡単に前回の復習をすると「人はミスを環境のせいにし、成功を自分の力と考える」という内容でした。なので多くの人は、単語の暗記ができなくなってくると、環境(単語帳)に原因を求め始めてしまうのですね。

そうではなく、自分のやり方を考えるべきです。具体的なやり方(参考書)は次回に紹介するとして、ここでは、単語を覚える4つの階層を紹介します。

第1段階 ある単語を知っている(意味は出ないけど)
第2段階 意味を1つは知っている
第3段階 意味を複数知っており、同意語・反意語・派生語もOK
第4段階 使い方(類義語との使い分け)、コロケーション(単語の相性)も熟知

暗記に詰まった人は、この4つの階層を参考に自分がどの段階にいるのかを考えてみてください。

一番つまずきやすいのは、第2段階の人。単語帳をやって、知っている単語は増えてきた。いざ模試に臨むと……「あらっ、この単語見た事あるけど、意味でないよ〜」という経験をする。ここで踏ん張れるかどうかなんですけど、やっぱりやる気がなくなってしまうんでしょうね。

ここで発想の転換をしてみましょう。数ヶ月前ならその単語に気づく事すら無かったはず(第1段階ですらなかった)。それが、「あっ、知ってる」と思えただけでもよしとしましょう。

人は、必要ないと思った情報は忘れるように出来ているんです。逆に言うと、模試で出てきて「この単語どういう意味だっけ?」と思っている時は、必要を感じているので再暗記にはベストなタイミング。これを逃してしまうのはもったいない!

暗記は、深さよりも、反応速度が大事。ある単語を見て、瞬間的に意味が出ないと覚えたとは言えないと考えるべき。dog……見た瞬間「犬」って浮かびますね? この感覚が「覚えている」ってこと。

そのためには徹底的に回数を増やす事。でも、自分語彙力よりも高いものをやると、知らない単語ばかりなんですよ。載っている単語全部を完璧になるまで覚えて、次に進むってやり方をやると、続かない。続かないから「お手軽そう」な単語帳に目がいく。目がいくからちょっとしたことで……(以下、省略)

どうでしょうか? ある程度暗記が進めば、誰でも壁にぶつかるものです。

問題は、その壁とどう付き合うか。「これは誰にでも起こりうることなんだ」「この状態になったってことは、少しは前進している証拠なんだ」と考えられることで、次に進む力が湧いてくるものです。

今回のまとめ

暗記に波はつきもの!その波とどういう風に付きあうかは、暗記の段階を知ることから!!

次回は「じゃあ、単語・熟語はどのように覚えればよいの?」という疑問にお答えするために、オススメ暗記法を載せていく予定です。 See You NEXT TiME!