こんにちは! Star Brain Academy の津久井(つくい)です。

前回は「単語暗記のステップ」について話をしました。4つのステップを意識して、自分の成長を感じられるようにしましょう、という内容でした。今回は「オススメの暗記ステップ」について話をします。

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結論から言うと、暗記で失敗する人は「すぐに成果を求めようとする」傾向にあります。

もちろん、成長が見えないとやる気は出ないですよね? でも、「できる・できない」のようなall or nothingの考え方だと、その成長が見えないのです。だから、「できる・できない」の間に複数のステップを設定して、自分がどのステップまで進んだかをチェックすることが重要なのです。

では、具体的にどういったステップを踏むとよいのかをまとめてみます。

STEP 1:チェック・ステップ=知っているor知らない(1〜2巡目)
STEP 2:判断ステップ=覚えられそうor覚えにくそう(3〜4巡目)
STEP 3:確認ステップ=(5〜6巡目)
STEP 4:発展ステップ(7巡目〜)

イメージで語ると、単語帳は3・4巡目くらいまでは、見流すくらいがよいです(ただ見るだけではなくて、英単語→日本語を10回くらいは読むという前提)。

1・2巡目は、ほとんど知らないから、こんな単語があるんだくらい。そこで、それぞれ英単語→日本語を10回くらい声に出して繰り返す(abstract・抽象的な、abstract・抽象的な、abstract・抽象的な……)。念仏の如く唱えて、「知っている」状態を確立しましょう。

3巡目くらいになると、知ってるけど意味が出ない状態が出来あがります。さっきで言う、「Step 2」ですね。そういう状態になったら、ちょっと時間を掛けて覚えましょう。もちろん基本は繰り返し。

でも、ここまで来ると、覚えられそうな単語とそうでない単語の違いが見えてくるようになっているんですね。だから、覚えられそうなものは音読で覚える。そうでないものは、紙に書いて覚える。でも、ここであまり紙に書くものを増やさない方がよい。理由は単純で、量が多いと進まなくて、やる気がなくなるからです。

3巡程度で覚えられるなんて甘い甘い。最初は「半分くらい出来ればいいや」くらいの意識でどんどん進む事。これで、1・2巡くらいしてみてください。

ここまで来れば、ある程度の素地が出来ています。これだけやって覚えられていないという事は、苦手な単語なんでしょう。ある程度数を絞ってしっかりと覚えましょう。ここがSTEP 3です。

その後7〜8割程度覚えたら、同意語・反意語・派生語などにも手を出してOK(負担でなければ最初からやってもいいですけど)。これがSTEP 4です。ここまで行けなくても、STEP 3だけでかなりのレベルに達していますよ。

単語・熟語はまず1冊の単語帳を7〜8割程度! 4〜5巡以上繰り返して慣れていく。これが出来ると、特殊な語彙や派生語などを覚える余裕ができます。でも、何度やっても「これ見た事あるのに…」という経験はある。

そんなときは、見た事あるって気づけただけ成長したと思って、繰り返しやろう。そう思って覚え直すと、記憶も定着する。

☆ 今回のまとめ ☆

単語・熟語の暗記は、最低5巡はやろう。徐々にやることを増やして成長を実感しないと、努力は継続できない!

次回から、具体的な単語・熟語帳の紹介に入ろうと思います。ただ、オススメ本の前に「本屋に行くと単語帳っていっぱいあるけど、どうやって選べばよいの?」という疑問にお答えするために【単語帳のカテゴリー】を整理します。

See you NEXT TiME!