こんにちは。Star Brain Academyの平田です。

わたしはStar Brain Academyを卒業後、4年間の大学生活を終え、現在大学院生をやっております。

以前、大学4年間を通して、Star Brain Academyで教わったことがどのように生かされてきたのか、どのような影響を与えてくれたのかについて書きました。>>>こちらをクリック

そして、大学院生としての生活についてもこちらのブログでご紹介しました>>>こちらをクリック

そのブログを書いてから約2年が経過し、今一度振り返りつつ、より最新の情報をお伝えできるようにしたいと思い、今回のブログを書いています。

中学生や高校生の皆さんからするとかなり遠い話かもしれませんが、大学とはどういうところか、大学院生の生活ってどんな感じか、雰囲気を感じてもらえれば嬉しいです。

 


約2年前に大学院生の生活や勉強のことについて以下3点の事柄を書いています。>>>こちらをクリック

  • 勉強と研究の違い
  • 大学院生として2ヶ月過ごしてみて感じたこと
  • 常に自分から動く必要性

今回は、よりどのような生活をしているのか、どのようなことを日々考えているのかについてフォーカスして書いてみたいと思います。

 

1.拘束される時間は少ないが、着実に物ごとを進め、それを「共有する」必要性

特に修士1年次の時は修了要件として必要な単位取得のためにある程度授業を取らないといけません。しかし、修士2年次以降はそこまで授業もないので、週休6日でゼミだけ学校に行くというような生活になります(実験系の院生の場合はその限りではないと思います)。なので、非常に拘束される時間は少ないです。

 

拘束される時間が少ない=自由な時間が多いわけですが、自由な時間=遊んでいい時間というわけではありません。もちろん息抜きは大切ですが、論文執筆に向けて歩みを進めておかなければなりません。

 

日々文献を読み、最新の情報に触れ、分野によっては分析を行い、どのような進捗があったのか(進捗がなかったのか)を指導教授と共有しておく必要があります。

 

院生は暇そうというイメージや、一方でずっと研究室にこもっていると思われがちで、どちらも正解ですが、「進捗を共有すること」が最も大事なことだと感じています。

 

これは報・連・相と言われるように、社会に出ていく上で重要な要素を学術の枠の中で鍛えていると言えるのではないでしょうか。

 

2.高校の同級生や後輩がどんどん就職していることへの焦り

現在博士後期課程に突入したので、現役で大卒ですと社会人3年目にあたります。浪人していたり現役で医学部に入学した同期も社会人になり、後輩なども徐々に働き始めています。人によってはもう転職した人も。

 

そうなってくると、やはり焦りが出てきます。「就職できるかな…」「まだ大学にいて何をしているのだろうか」「ぬるま湯に浸かっているな〜」と思ったりもします。本人以上に親や祖父母も思っているかもしれません。

 

一方で、人生のうちでこんなに時間をかけて一つのことに向き合うことができるときは来ないと思います。なので、きちんと論文を書く(もちろん回り道をしてもOKです)ことが仕事だと思って日々積み重ねることが、いま私にできることだと思います。

 

 

3.大学院生に対する周囲からの目

大学院生に対して周囲が考えていることと実際が異なっている場合があるのではないかと感じる場面があります。例えば、修士号や博士号は単位をとれば卒業できると思っている人が意外と多いということです。実際には、新規性のある論文を書き、ジャーナル投稿などを経て、それらが認められれば学位が授与されます。

 

大学院生は社会であまり役に立たないということも耳にします。確かに、研究内容は重箱の隅をつつくような研究をしている場合も多いですが、問題を見つけ、仮説を生成し、論理的に物ごとを考え、それを文章化する。学会などで発表をするといった、企業でも必要な要素を学術活動という狭い枠の中で実践しているだけだと思っています。それらの経験を積んだ人が学位を取得しているわけで、それ以上はその人の社交性や性格などに依存すると思います。

 

最近ニュースでも見かけるようになりましたが、待遇についても周囲の人が思っていることと実際が異なる部分があります。これはあくまで個人的な感覚ですが、学部生のころよりも奨学金が多く揃っていると思います。また、TA(ティーチング・アシスタント)や博士後期課程からはRA(リサーチ・アシスタント)といった、大学内でできる仕事もあり、自分の研究に支障が出ない範囲である程度稼ぐことができる環境が整っているようにも思います(この点に関しては、大学や研究室の先生によって大きな差が出てくる部分でもあります)。

 

ここで書いたことはあくまでも個人的意見ですので、他の院生からすると違うよと思われてしまう部分があると思いますが、今回は、院生になって2年がすぎ、生活や勉強のことについて再度書いてみました。いかがだったでしょうか。これからもブログを書いていきますので、お楽しみに!