こんにちは。Star Brain Academyの平田です。

わたしはStar Brain Academyを卒業後、4年間の大学生活を終え、現在大学院生をやっております。

以前、大学4年間を通して、Star Brain Academyで教わったことがどのように生かされてきたのか、どのような影響を与えてくれたのかについて書きました。>>>こちらをクリック

そして、大学院生としての生活についてもこちらのブログでご紹介しました>>>1. こちらをクリック2. こちらをクリック

今回は、高校生の課題研究をお手伝いした時の様子をブログにします。

 


先日、高校の課題研究の授業のお手伝いをさせていただきました。こちらの高校では過去3年間継続してお手伝いさせていただいています。その経験と大学受験を結びつけて、高校生に求められることを考えてみました。

 

1. 自分で考える力を養う

一部の高校や中等教育学校の後期課程では課題研究の授業が展開されています。課題研究という授業はなかなか聞き慣れない言葉ですが、最近聞くようになった言葉です。

この課題研究という授業は、思考力やプレゼン力を高めること、自分の手や足を使って能動的に学習することを目的として設置されています。これは暗記偏重主義からの揺り戻しと見ることができるでしょう。その傾向は、今年から始まった共通テストなどの「思考力を問う」傾向の直線上にあるものだと思います。

高校の課題研究のお手伝いをさせていただくにあたり、受験勉強や部活がある中で、よく頑張っているなというのが率直な印象を持っています。私が高校の時は、受験、部活、文化祭くらいのイメージだったので、大変な時代になったものだと思ってしまいます。

課題研究を通して、自らが考えそれを実行することは、高校生だからこそできることであると考えています。失敗してもいいのでどんどんチャレンジできる機会を高校生の頃から得られることは、彼ら彼女らの人生に大きな影響を与えてくれると思いました。ですので、課題研究に限らず「自分で考えるクセ」をつけることが大切になってくるのではないかと考えています。

 

2.  自分の目で見て、体感する

グローバル化の進展により、地球の裏側のことも瞬時に世界を駆け巡る時代です。地球で起きていることに即座にアクセスできる情報過多な時代であるからこそ、簡単に触れた情報を基に、なんとなくわかった気になってしまいます。

フェイクニュースという言葉を最近聞くようになりましたが、その情報の正確性には疑問が残るものが多いと思います。つまり、その情報が本当に正しいのか、その解釈は合点のいくものなのかを判断する必要性が高まっているように思います。

そこで、正確な情報を用いて自分自身が判断する力、できれば自分の目で見て、体感して、判断する力が、今まで以上に求められると思っています。情報が多すぎるため、それら全てを見たり体感することはできないため、正確な情報は何か、それをどのように判断するかを高めていく必要があると考えています。

課題研究を通して感じることは、物事の表面は理解できていても、それはあくまでも一側面にしかすぎないことに気づいていないということです。正直なことを言えば、一側面を理解できているだけで素晴らしいと思います。しかし、全体を理解した上でその一側面を捉えるのと、その一側面しか理解していないとでは大きな差が出てくると考えています。そこで、机に向かって勉強をすることも大切ですが、これからの時代を背負って立つ高校生の皆さんには、自分の目で見て、社会を体感して、実社会を体感する中で自分の考えを醸成してほしいと思います。これは、AO入試や小論文入試においても生かされてくるのではないかと考えています。

 

3.夢は大きく持とう

高校生と話をしていて感じたことは、とても「現実的である」ということです。私自身もバブル崩壊後の低成長の時代に生まれ、脱ゆとり世代(たまに「さとり世代」と言われたりしますが)のため、我々の世代は夢がないと言われ続けていました。高校生と話していて同様のことを思いました。

課題研究を進める上でさまざまな選択肢が出てきたときに、頭で考えて非現実的な案を削除してしまっていると感じました。前述した全体像を把握できていないからなのかもしれませんが、リスクを取ることに対してネガティブな印象を持っていて、非常にもったいないと思いました。

一方で、何もかも理想論を述べても仕方がないので、理想と現実のバランスが大切かと思います。現在はあまりにも現実路線であり、(実現しないにしても)理想や自分の願望を据える大切さを感じてもらえればいいなと思います。

これは大学受験にも言えることで、少し背伸びした志望校を設定しつつ、現実的に狙える大学には手堅く対策するというように、大きな夢を持ちつつ現実的なことも実行するという姿勢が大切になってくるのではないかと思います。

 

今回は、課題研究という授業を通して高校生に接する中で感じたことを書いてみました。いかがだったでしょうか。これからもブログを書いていきますので、お楽しみに!