こんにちは
スターブレインアカデミーの卒業生で、1浪しこの春から大学1年生になったSです。
新年度が始まり環境が少なからず変化して期待や不安を抱きながら忙しない日々を過ごすという時期も
そろそろ終わりに近づき、新しい日々というよりも「日常」といったほうがしっくりくる。そんな時分
である六月に自分の浪人の一年を振り返り、もうすでに浪人生として勉強を頑張っている人にアドバイ
スをするというのは些か遅すぎる気もしますが、お付き合いいただけたらと思います。
私の高校三年生の一年はコロナとともに始まりました。
三月の上旬ごろに休校となりそれが四月の上旬まで続きました。本格的に学校が始まったのは五月ごろでそれまでは分散登校という形で登校していたと記憶しています。
高校二年生まではふんわりと「自分も高3になったら勉強頑張ろう」みたいな気持ちでいたので、高2までは全く勉強していませんでした。
しかし突然学校が休みになり、高2のふんわりした感じから抜け出せないまま遊び続けていた私は明確な変化がないまま高3を迎え、久しぶりに学校に登校した時に一か月ストイックに勉強していた人と遊び続けていた人との差を痛感するとともにこう考えていました。
「別に浪人してもいいや」「自分は地頭はいいはずだし、一年しっかりやれば受かるはず」
今になって考えるとまだ見えもしない”失敗”という結果を恐れての言い訳だったのかなと思いますが、その考えのせいで高3の一年をほとんど勉強せずに棒に振ったのは紛れもない事実です。
(もちろんしっかり頑張っている人のほうが圧倒的多数で上記のように考えていたのは僕だけだったかもしれません)
このようにして”失敗”ということから逃げ続けて高3が終わり、入試も悲惨な結果に終わりました。
この項では3つに分けて書きたいと思います。
・浪人という決断
・浪人時代の失敗
・浪人を経て
◆浪人という決断
前項で述べたように現役の時に失敗し、浪人をするという選択をしたのですが改めて”環境”というものが非常に重要であると思いました。
私は現役の時、浪人をするという決断は自分の「もう一年頑張れるか?」「今年以上に苦しい環境に身を置くことを許容できるか」という意志によって決まるものと考えていました。
しかし、いざ浪人するときになり家庭の経済的な事情、周りの浪人生に対するサポートの有無など自分の意思よりも大きく影響してくる部分があるということに気づきました。
自分の例でいうと周りの友人たちが多く浪人し、また親の浪人に対するある程度の理解があったおかげでもう一年勉強し、ある程度折り合いの付く結果を手に入れることができました。
◆浪人時代の失敗
ここまで様々なことを書いてきましたが、第一志望に受かることができなかったので私自身の浪人は決して成功したといえるわけではありません。
原因はいくつか考えられますが、それらの根底にあるものは一つです。
それは”高3の時に勉強しなかったこと”です。
これは勉強量が足りないから現役の時勉強していた人との差が縮まらないということではありません(もちろん影響はあります)、最も大きなことは去年の”反省点の濃さ”にあると思います。
浪人の強みとしては前の年の反省点を生かして勉強することができる点です。実際私がそうであったように去年ほとんど勉強しなかった人からすると反省点は「勉強しなかったこと」になるので浪人中の目標は「勉強する」ことになります。
しかし、去年きっちりと勉強していた人は「こういう勉強はよくなかった、ほかの方法でやろう」というように綿密な勉強計画を立てることができます。
この差が伸び悩んだ時に大きく出てきて、そのまま成績延いては受験の結果に直結してくると感じました。
ではどうするのがいいのか?
勉強に関する細やかな部分の修正を入れ続けることができ結果につながるので定期的にある模試に照準を合わせ短いスパンでPDCAサイクルを回すことが重要であると思います。これは一度すべての範囲を学んでいる浪人生しかできないと思うので是非参考にしていただけたらと思います。
(参考)PDCAサイクル
◆浪人を経て
私は現役の時に失敗することを恐れて自分のプライドを守るために挑戦を避けてきました。
しかし浪人を経て
無駄に高いプライドを守るために挑戦を避けるよりも挑戦し足掻き続ける
ことが自分の経験的にも、将来的にも非常に重要であるということに気が付きました。
「失敗を恐れるな」なんて言葉は今すぐ捨ててください。失敗は何であれ非常に怖いものです。特に必死で努力したものほど失敗した時のダメージは計り知れません。自分の限界を感じ自分に自信を無くす、他者と比較して落ち込むそしてよりどころを失うことすらあるかもしれません。
しかし、失敗し続けるうえで自分を知り、受け入れることこそが成長だと私は考えます。
まずは家の経済状況が許す限り塾に通ってください。
メリットは大きく2つあります。
まず1つ目は規則正しい生活ができるということです。生活リズムが不安定だと一日の予定を立てても崩れてしまったり、模試や本番は当然朝に試験を行うのでその時間に慣れていないとベストのパフォーマンスを発揮できなかったりします。
2つ目は勉強をするための環境が整うということです。自習室であったり質問できる環境はもちろんのこと、周りに比較的近い目標を持つ人たちがいることで互いに影響しあいながら勉強をすることができます。
次に、判定を見すぎないことです。現役生が初めのうちは勉強していない範囲が多いので、浪人生は必ずと言っていいほど現役の時と比べて判定はよくなりますが、それは周りが下がっただけで自分が上がったわけではないということを肝に銘じてください。
最後に、プライドを捨ててください。わからない問題は必ず聞きに行くこと、見栄を張らないことを徹底してください。
浪人は現役と違い後がない人が大半であるので、不安に駆られ焦ることもあると思います。試験本番は当然緊張します。しかし、一日一日を去年の失敗を踏まえ大切に積み重ねていけば必ずそれは自信となり、試験本番で皆さんの助けとなります。
このつらく長い一年を乗り越え輝かしい未来を手にすることを祈っています。頑張ってください!