こんにちは。スターブレインアカデミーの堀です。

2021年度入試からAO入試は総合型選抜に名称が変わりました。

名称の変更に伴って中身はどう変わったのでしょうか?

実際に総合型選抜を受けた受験生を見て分かったことは

学校の成績がよく

英語外部試験でハイスコアをもち

「この大学に入りたいんです!」

という熱意だけでは受からない

ということです。

 

増加する総合型選抜

下のグラフは、2000年度と2021年度入試における試験区分別の入学者の割合です。

名称は現在のものに統一してあります。

私立大では、すでに一般選抜は入学者の半数を割っています。国立ではまだ少ないように見えますが、

2020年度から2021年度では30%の増加

 2021年度から2022年度でも3.6%の増加

と増加傾向にあります。

国立大学協会は募集人員の3割を推薦入試にすることを目標にしていて、実際に東北大では2021年度入試で31.6%とこの目標を達成しています。さらに、この東北大ではなんと

大学での成績が最もよいのはAO入学者

なのだそうです。

元々東北大のAO入試では学力試験が課されていました。AO入試から総合型選抜に変わった点として

学力試験が必ず課されるようになった

ことがあります。他の大学でも東北大と同様のことが起こっていくはずです。

 

総合型選抜で必要なこと

総合型選抜の試験方式は以下の通りです。

  • 原則、専願(合格したら辞退できない)
  • 高校からの推薦は不要(学校推薦型との違いはここ)
  • 選考方法は、志望理由書や活動履歴などの書類審査、小論文や面接、科目試験などを総合的に判断
  • 大学によっては、高校での平均評定の基準もあり

例えば、ICU(国際基督教大学)の総合型選抜入試の英語外部試験利用の出願条件は

  • 専願であること
  • 平均評定が4.1以上

となっており、提出書類は願書や調査書以外にも

  • 推薦状2通(高校の教員とその他親族以外から)
  • 小論文(1500字)
  • 自己活動歴と自己分析(800字)
  • 英語能力を証明する書類(IELTS、TOEFL、英検、ケンブリッジ英検、GTECのいずれか)

が必要です。これらで一次選考があり、その後オンライン面接を経て結果が決まる方式です。

なかなか大変そうですね…。

私立大では、このように英語外部試験や高校の成績で学力を測るところが多数です。

一方、国立大では一般選抜と同様に科目試験があったり、共通テストを課す大学が多いようです。

いずれにしても、これまでの推薦入試とは違い学力も必要となってきています。

 

総合型選抜で受かる受験生とは

さて、ここ数年AO入試、総合型選抜を受けた受験生を見ていての印象は

活動歴がないと学力だけでは厳しい

ということです。総合型選抜に名称が変わり、学力も必要になったわけですが、やはりそれはプラスアルファの部分であって、最も重要なことはもともとのAO入試の理念である

受験生と大学との相性

の部分ではないかなぁと感じています。

実際に、一般選抜であれば余裕で合格するであろう生徒であっても、アドミッション・ポリシーと意見が合致していなかったり、将来やりたいことに対するこれまでの努力を客観的に裏付ける証拠が提示できない場合には容赦なく落とされている場合があります。

いくら面接や書類で立派な将来像を語っても、それに向かった社会的な活動(コンテスト入賞や継続的なボランティアなど)を実行できていないとかなり厳しいです。

高校の中には、そのような活動歴を作ることをサポートしているところも増えてきました。

単なる教科の指導だけでなく、各生徒が課題を発見し探求していく総合的学習を取り入れている高校、スーパーサイエンススクール(SSH)の指定を受けている高校が総合型選抜をはじめとする推薦入試に強いようです。

ここでちょっと注意です

「活動歴重視なら、学力は最低限でいいのか」はかなり危険!

ということです。

なぜかというと、総合型選抜はいくつもの大学を同時に受けられるわけではないからです。原則、専願ですから仮に不合格だった場合は、その時点で出願できる別の大学の総合選抜を受けるなり、一般選抜のことを考えなければいけません。総合型選抜の出願は6月~9月、合格発表は10月~12月です。ということは

  • 一般選抜の準備をしておかないと仮に不合格だった場合には手遅れの可能性が大
  • しかも、受験の天王山である夏休みは総合型選抜の準備がある
  • したがって、むしろ普通の受験生よりも先んじて一般選抜の準備や英語外部試験を受けておくことが必要

ということをしっかりと意識して準備を早めにスタートしましょう。

 

スターブレイン アカデミーの総合型選抜対策

ここまでをまとめると

  • 総合型選抜では、その大学のアドミッション・ポリシーに合った活動歴が必要
  • 一般選抜の準備(つまり普通の入試の準備)を早めることも必要

ということでした。

対策する側もまさに総合的に計画を練る必要があります。

スターブレイン アカデミーでは、個々の生徒さんに合わせた入試対策のロードマップを作成し、アドミッション・ポリシーを読み解き、効果的な活動歴を一緒に作成し、さらに一般選抜についてもあわせて対策を進めていくことが可能な数少ない学習塾です。

スターブレインでは一般選抜の対策もしつつ、総合型選抜入試にもチャレンジできます!

総合型選抜にご興味ある方は是非ご相談ください。