「学テが2回から1回になったなら、準備は少し楽になる?」

 

第1回で、早実から希望する学部への内部進学には、高校3年間の成績と「学テ」が関わるとお話ししました。

学テとは、高3で受ける早実の学力試験のこと。2024年度から仕組みが変わり、11月に実施される学テ400点満点での一発勝負です。

では、11月の一発勝負に変わったことで、早実生のやるべきことは変わるのでしょうか?

 

 

こんにちは! スターブレインの津久井(つくい)です。

2回目となる早稲田実業シリーズ 。
今回は、制度の変更点と、在塾生の学習から見えてくる科目別の対策法を考えます。

 

目次
  1. 学テはどう変わった?
  2. 早実英語の傾向と対策
  3. 国語・社会はどう備える?
  4. 400点をどう捉える?

学テはどう変わった?

以前は高3の学テが2回あり、各300点、計600点でした。実施は5月と11月の2回あったため、5月の段階で学習を終えることへの負担がありました。一方、初回で失敗しても2回目で挽回も可能だったかもしれません。

現在は1回に集約され計400点。高1・高2・高3の成績は各200点で、3年間の計600点と学テ400点を合わせて1000点、というのが第1回で紹介した得点の枠組みです。

学テの配点は全体の4割を占めます。しかし、高3だけの試験だから高3になってから始めればよい、とは言えません。1回になれば、その日に力を出せるよう準備する必要があります。同時に、普段の授業や定期試験で身につけた知識が、広い範囲に対応する土台になります。

 

早実英語の傾向と対策—TOEFLと学テとの両立、そして早実生の弱点とは

まず、TOEFL ITPです。TOEFLはご存知のこともあると思いますが、TOEFL ITPテストは、学校が集団受検で使用するものです。学テとは別の対策が必要で、文法の4択・誤りを選ぶ問題、長文読解、リスニングがあります。

文法では、主語と動詞の単数・複数を一致させる「主語と動詞の呼応」や名詞の語法など、海外の検定試験らしい点も問われます。長文には難しい語彙も出ますが、知らない単語すべてで立ち止まらず、設問に必要な情報を本文から探す読み方が有効です。英検準1級程度の語彙力があると、より読みやすくなるでしょう。

TOEFL ITPの満点は677点。たとえば、政治経済学部を目指す生徒には、480点以上を一つの目標として考えています。

 

一方、学テの英語は、文法の4択・正誤、語句整序、文章整序、ライティング、内容一致や記述を伴う長文、リスニングまで幅広い分野からの出題があります。各分野のレベルとしては英検2級程度ですが、苦手な形式を残すと、全体の得点が伸び悩みます。TOEFL対策だけ、長文対策だけ、では埋まらない部分があるのです。

 

指導していて意外と穴になりやすい「早実生の弱点」が、熟語です。指導をしていると、英語のレベルに関わらず熟語の問題で失点していました。よくよく話を聞いてみると、「熟語帳ってやったことない、、、」

学校の「ユメタン」で単語力を伸ばす一方、熟語の配布教材はなく、別に練習する時間が必要です。「ユメジュク」のような熟語帳を1冊仕上げるか、学校配布の文法問題集『Vintage(ヴィンテージ)』の熟語分野、500問弱を計画的に進める方法があります。

学校の授業でもTOEFLの文法対策は行われていますが、学テの幅広い出題とTOEFLの両方に備えるには、授業外でも弱点に応じた演習が必要です。

 

 国語・社会はどう備える?

国語は、共通テストを思わせる、時間との勝負。知識を覚えていても、本文を読み終える前に時間切れでは得点につながりません。演習のたびに時間を測り、どこで手が止まったかまで確認します。

社会は、歴史総合・地理・公共それぞれが40点ずつの出題で、計120点満点。地理・公民を着実な得点源にしたいところです。一方、歴史総合は本格的で、直前の暗記だけでは苦しいように感じます。授業で扱った出来事のつながりを、普段から説明できるようにしておきたいですね。

なお、ここで挙げた傾向は、在塾生の経験を踏まえた見方です。生徒によっては、「歴史が得意分野」といった特徴がありますので、あくまでも参考程度にしてください。

 

 400点をどう捉える?

「学テが1回だし、11月までになんとかしよう」

部活動や学校行事に忙しい早実生がそう考えたくなる気持ちもわかります。しかし、希望学部を考えるなら、3年間の成績600点と学テ400点を連動させて対策する必要があります。

 

スターブレインでは、普段の定期試験を通して、期限までの学習プランの立て方を身につけます。自分なりの勉強の仕方を確立しておけば、学テといった大きな一発勝負でも逆算して対策を立てることが可能になります。当然、定期試験の内容を振り返り、解き直しで苦手を見つけ、次の学習につなげることも大事です。

400点の科目分布を考え、得意・不得意に応じて、対策の仕方も変わります。英語もTOEFLと学テの問題を分けて確認し、「どの形式で点を落としているか」から練習を組み立てます。

一発勝負になったからこそ、日々の勉強をその1回につなげる。この視点を持って日々の対策を進めてほしいものです。

次回は、高1から高3までの成績をどう積み上げるかを考えます。

※配点・実施時期・出題範囲は対象年度の学校資料でご確認ください。