こんにちは!
スターブレインアカデミーの津久井(つくい)です。
最初に、「祝!広島大学合格者インタビュー」をご覧でない方は
このブログを読む前にご覧ください。
2020年度受験が終わり
いよいよ「新受験」と呼ばれる時代に突入します。
「祝!広島大学合格者インタビュー」は、
合格者の視点からお伝えしていましたが、
このブログでは、「講師の視点」で述べていこうと思います。
ということもあって今回のブログは
前回のグログの構成を中心に作りました。
なお、このブログでの「前回のブログ」とは
「祝!広島大学合格者インタビュー」のことです。
「もう受験生なんだから!」
という言葉をよく耳にします。
(あ、口にもしていますね、、、)
ですが、何をもって「受験生」と言えるのでしょうか?
時期的な面で言えば、
次のようなタイミングがあります。
- 高2の3学期(予備校では、受験”0”学期と呼びます)
- 高3の4月
- 部活が終わった時(文化系は高2の11月、体育系は夏の大会後が多い)
しかし、これらはあくまでも「タイミング」であって
この時期を超えたからといって
すぐに「受験生」になるわけではありません。
今回のインタビューをしたM君にも
「いつ、”受験生”になった?」
と質問しました。
「う〜ん、4月に文化祭が終わって
部活が終わってからでしょうか?」
と半疑問形で答えられました(笑)
本人としても自覚はないようです。
事実、部活が終わってからしばらくの間
勉強時間が劇的に増えたわけでもなく
ガムシャラに勉強に取り組んだわけでもなく。。。
一緒に勉強しているこちらとしては
「これで大丈夫か!?」と少しヒヤヒヤしながら
指導をし、檄を飛ばしていました。
(今だから言いますけどね汗)
思い返してみると
本当の意味で「受験生」になれたのは
12月前後でした。
常に単語帳を片手に暗記に勤しみ、
少しでも暇があれば過去問を見直し、
分からないところは徹底的に質問。
何と言うか、
受験生独特のピリピリ感が
漂い始めたのが12月くらいでした。
つまりは、「受験生で “ある“」ことと
「受験生に “なる“」ことには
ギャップがあるのです。
次の項目では
そのギャップはなぜ生まれるのか?
そのギャップはどう克服するか?
を考えていきます。
ここでは、「受験生で “ある“」ことと
「受験生に “なる“」ことのギャップを見ていきます。
「受験生で “ある“」ことは、
部活が終わるなり、高校3年生になれば
自然と訪れます。
しかし、「受験生に “なる“」ためには
少しステップが必要のようです。
そのギャップの理解には、
「成長曲線」が役に立ちます。
多くの人は、成長を「直線」で捉えがちです。
しかし実際は、人は「曲線」で「成長する」のです。
そうすると、自分の成長イメージと
実際の成長イメージにギャップができます。
この差が大きな不安・ストレスになり
多くの生徒が諦めてしまう原因となるのです。
それでは、どのように対策をすれば
良いのでしょうか?
よく言われているように
結果に一喜一憂せずに
じっと耐えながら
不断の努力を続けることが大事です。
…とは言っても
人間そんなに強くはありません。
だからこそ「知る」ことが大事なのです。
具体的には、
- イメージと現実は違うことを知る
- イメージと現実の間のギャップを知る
- 成長には4段階あることを知る
の3つを知っておくことが重要です。
イメージと現実が異なり
そのギャップに多くの人は悩む
というところまでは話をしましたので
「成長の4段階」について
少し話を加えます。
次の図を見てください。
これはスターブレイン アカデミーの生徒にも
見せている図です。
何かを始めようと思う際に
実際には4つのステップがあり
「意識」と「行動」の視点で見ていきます。
【成長曲線の4ステップ】
ステージ1:意識も行動もない(××状態)
↓
ステージ2:意識はあるが、行動はない(◯×状態)
↓
ステージ3:意識も行動もある(◯◯状態)
↓
ステージ4:意識しなくても、行動がある(×◯状態)
ステージ1は、まだないも始めていない状態です。
当然、意識も行動も伴っていません。
次のステージ2で「よし!やろう!!」という段階です。
しかし多くの場合、「気持ちはある」が「行動が伴わない」状態です。
やる気はあるのでしばらくは頑張りますが
行動にできなかったり、結果が出なかったりして
どんどん「イメージと現実のギャップ」が大きくなります。
多くの生徒はここで嫌になって諦めてしまいます。
でも、「成長曲線」を知っていれば
その時期こそが「成長のチャンス」なんです。
ここでギャップの存在を知っていれば
我慢できる時間が伸びます。
そして、ひとたび成長が始まると
飛躍的に伸びていくのです。
(成長曲線はググッと上昇していますね)
勉強をはじめとする多くのことは
「ステージ2(ギャップ時期)」の乗り越え方が重要なのです。
ちなみに、その後ステージ3が訪れますが、
究極的にはステージ4まで行けることが理想です。
この段階まで成長できれば
いわゆる「習慣化」できている証拠。
当たり前のように勉強することができます。
受験に限らずですが
努力をする際には、学ぶ内容だけでなく
努力をどう持続するか、
努力を結果にどう繋げるか、
という視点も大事ですね。
こういった視点を兼ね備えた上で
中長期のプランなどを作成し
常に振り返りと改善を重ねていったからこその
M君の合格があったのだと思います。
最後の項目は「危機感の克服」について
お話を進めましょう。
中高校生にとって「受験」とは
大きな障害なのかもしれません。
時には「受験戦争」とも称される
関門を突き抜けていかなければならないわけですが、
私たちは、受験は「成長の登竜門」だと捉えています。
受験だけではなく、もっと大きな将来軸を見通して
受験を活用しているからです。
生徒と将来・受験のことを考える際には、
大きく3つのことを話しています。
- 自分がどこを目指しているのか?
- どのようにそこに到達するのか?
- 自分を支えるものは何か?
そして、スターブレイン アカデミーでは、
それぞれを次のように指導しています。
- 自分がどこを目指しているのか?
→ マインド・マップで未来を知る
- どのようにそこに到達するのか?
→ 中長期プラン、週間プラン、受験シートで現状を知る
- 自分を支えるものは何か?
→ メンタル・トレーニングで自分を知る
1つ目(マインド・マップ)と2つ目(プラン)については
以下のブログでも紹介しています。
・勉強を支えるマジックナンバー「3」 〜スターブレイン アカデミーの挑戦(2)〜
ここでは、3つ目の項目について
話をしたいと思います。
スターブレイン アカデミーでは
受験での「メンタル」を重視しています。
「試験本番で頭が真っ白になって…」
学力があっても、試験で失敗する生徒も
多くみてきました。
受験だけでなく、人生の岐路において
実力が発揮できるかどうかで
人生は大きく様変わりしてしまいます。
そんな想いもあり
研究を重ねてたどり着いた答えの1つが
「メンタル・トレーニング」でした。
「メンタリスト」や「マインドフルネス」のような言葉で
精神面の重要性も説かれるようになりましたが、
そういった言葉が流行るかなり前から
メンタル・トレーニングを受験に導入していました。
(メンタル・トレーニングの具体的内容は
別の機会に譲ります)
前回のブログでも、メンタル・トレーニングの効果を
述べている部分がありましたね。
「残念ながら、明治大は不合格でした。
中央大の合否は第一志望である広島大の日までわかりません。
そう実はこの時点で、M君は後がない状態だったのです。
しかし、ここでM君はめげることなく
広島大に向かって前向きに勉強を続けられたのです。
さすがに「このときは一番危機感を感じた」とのことですが、
ここで「あぁもうダメだ」となってしまうことなく
気持ちを切り替えることができたとのことです。」
極限状態になった時にこそ
人間の本領が試されます。
どのようなものであれ
現実を受け止める強さを持ち
その時にできることを考え
前向きにチャレンジする。
言ってしまうと簡単ですが
極限状態でやるのは大変なことです。
しかし、だからこそ
人の成長のタネが隠されているとも思います。
さて、2つのブログに渡ってインタビューを紹介してきましたが
ここで掲載したいろいろなチャレンジのどれかひとつが欠けても
合格は難しかったと思います。
と同時に、これらのチャレンジをしたからと言って
合格が保証されるものでもありません。
時代と共に受験も変わり
人の数だけ合格の手法があるのでしょう。
生徒だけでなく、私たちもまた
常に成長をしていこうと
このブログを書きながら思いを新たにした次第です。
何はともあれ
M君、合格おめでとう。
これからの人生も楽しんでチャレンジしてください!