こんにちは!

Star Brain Academy の津久井(つくい)です。

 

前回の「キョウイクについて考える」では

「新受験」と「旧受験」の境目

ついてお話をしました。

 

その際にも紹介しましたが

今回からは「過去問レビューシリーズ」を

始めたいと思います。

 

 

当然の如く、毎年膨大な過去問を解きます。

そこでトレンドとなっているテーマ、時事的な単語など

時代の流れを感じることができます。

 

特に生徒の志望校となると、

時には15年・20年前まで戻って分析をします。

それほどまでに「過去問は大事」という話をお伝えします。

 


目次(クリックすると該当場所に飛びます)

 

先ほども話したように

これまでかなりの過去問を解いてきました。

 

せっかくならば、蓄積してきた過去問の分析を公開し

より具体的な対策を提示できればと思っています。

 

今回は、「そもそも過去問って?」という疑問から

始めましょう。

 

過去問の意味を知りましょう

 

 

さて、過去問レビューを具体的に始める前に

過去問はいつから解くか?」について

お答えします。

 

これは本当によく聞かれる質問ですね。

 

回答としては、以下の視点が必要です。

 

過去問を解く目的を考える

 

より具体的に言うと、次の3つの視点があります。

  1. 距離感を知る:スタート(今の自分)とゴール(問題の特徴)を知る
  2. 最短ルートを知る:何を・どれくらいやれば良いのかを知る
  3. 微調整をする:大学・学部ごとに違う癖をに合わせる

 

次の項目では、上記1〜3について簡単に説明を加えていきます。

 

目的別に見た過去問の使い方

 

 

先程の項目では、過去問には3つの目的がある

とお伝えしました。

 

1.距離感を知る:スタート(今の自分)とゴール(問題の特徴)を知る

 

過去問の1つ目の目的は「距離感を知る」ことです。

 

極めて単純な話で、

 

今の自分の学力で何点(何割)取れるか?

合格点を取るためにどのくらい必要か?

 

の2つを知らない限り、

勉強の方針は立ちません。

 

学校の定期試験で得点ができても

模試では点が伸びないように、

定期試験・模試で得点できても

入試問題では点が取れないことはよくあります。

 

どんな状態でも良いので、まずは過去問を解き、

スタートとゴールの距離を知ることから始めましょう。

 

2.最短ルートを知る:何を・どれくらいやれば良いのかを知る

スタートとゴールが決まれば

必然的にルートが決まります。

 

ここは私たち講師の出番ですが

問題の特徴と個人の資質・状況から

どこで得点を伸ばし、どこを最小失点で抑えるか、

これらを緻密に計算します。

 

非常に簡単に言ってしまえば

文法問題が出ない大学で

文法の問題集を進める必要はありません。

(文法の話に関しては以前のブログを見てください。)

 

こう言ってしまうと簡単に思えますが

これまで自分が頑張っていたものが

「必要ない!」と言われてしまうと

人間悲しいもので捨てられないこともあります。

(文法はいらない、となれば喜んで捨てるでしょうが笑)

 

しかし、「合格する」ことが最大の目的である以上

無駄なことに時間を割くことはできません。

 

生徒と話し合い、生徒の意見も尊重しながら

必要・不必要を判断して

最短ルートを一緒に作っていきます。

 

3.微調整をする:大学・学部ごとに違う癖をに合わせる

2まででいわゆる ” 受験勉強 ” はできるのですが

最後に必要となってくるのが「微調整」です。

 

先程に続き、文法を例に出しますが

同じ ” 文法問題 ” でも、大学・学部によって様変わりします。

 

単純な4択問題のような教科書的な問題もあれば

複数の分野を混ぜた融合問題にすることもありますし

英文の間違いを指摘する問題では、

東大と早稲田の問題では問うている視点が違います。

 

そういった大学・学部別の特徴を分析して

生徒がその特徴にチューニングする必要があります。

 

場合によっては、

・問題を解く順番はこの順番で

・◯◯秒以上悩んだら次の問題に行く

・△△と□□で悩んだら、こっちにする

といった、ゲームの攻略本のようなレベルにまで

掘り下げて対策を練ることもしばしばです。

 

 

過去問集を解くべき最適な時期は、、、今です!

 

 

と言うことで、一番最初の質問に戻ります。

 

過去問はいつから解くか?

 

上の疑問に出くわしたら、

とりあえずの答えは「今」です。

(あえて、「今でしょ!」ではなく)

 

過去問に対する疑問があるということは

志望校は決まっているはずです。

(決まっていないなら決めましょう)

 

そして、その疑問は「まだ解いたことがない人」が抱く疑問です。

となると、その人はスタートもゴールも知らない状態のはずです。

 

それでは、今の勉強が合っているのかも

これから何をすべきかもわかりません。

 

先程の文法とは別の例を出しましょう。

 

今教えている生徒から次の相談がありました。

単語帳はどこまで覚えれば良いですか?

(使っている単語帳は有名な『英単語ターゲット1900』)

 

その答えは「過去問に聞こう」です。

過去問を解き、意味がわからない単語を

単語帳(ターゲット)で調べます。

 

すると意外な傾向が見えます。

設問に絡んでいて、その生徒がわからない単語は

600番〜800番周辺のものが圧倒的に多いのです。

(ちょうど真ん中くらいが抜けてしまうものです)

 

となると方針はシンプルで

600番〜800番を中心に徹底的に覚える

となります。

 

とは言っても、現在は1900個ある単語のうち

1600番まで暗記が進んでおり

「先に全部終わらせたい」という本人の気持ちもあります。

 

したがって、1週間で1900まで見切る。

(暗記レベルは50%程度あれば十分)

その後、600−800を何回も繰り返す。

 

現代文や英語の問題の解答の根拠は

全て本文にあります。

 

受験の解答は、全て過去問にあるのです。

 

 

今回は、これから始めるシリーズ「過去問レビュー」に対して

そもそもの過去問の意味を考えました。

 

次回からは、実際の過去問を分析する予定です。

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